過去から熱くなる
「じゃ奥の職員用のコピー機で」
彼に導かれて奥に進む。狭い部屋にコピー機があった。
ドアを閉めると透の顔がすぐ近くにある。
「詩織・・・・忘れられなかった・・・」
透はそのまま私を抱きしめる。
「人が・・・」
そう言う私の唇は温かい唇に塞がれた。懐かしい透のキス。
私は忘れてない。初めてのキス。
熱い抱擁。そして初めての経験。

すべて透が相手だった。
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