PureWhite
「どうゆう風に考えてるわけ?」
恐る恐る聞いてみる。
「人身売買のシンジケートの下っ端?
安心させるために少々イケメンにして
こんな小道具を…」
「ふざけるな!!」

僕はテレビのリモコンを掴んで
目の前でつけてみせる。
パチパチとチャンネルを変えると
いくつかの午後のワイドショーで
HeatBeatのツアーの様子を
映し出していた。
いい具合にメンバー5人のアップが
出ているチャンネルで止め、
「ほら。本物だろ。」
とテレビの横に立ってみせる。
「…ちょっと似てるけど」
「いや。本人だから!」
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