ミッドナイトバスに今夜は乗らない
彼と知り合ったのは、同じ大学のサークルだった。学部の違う、2学年先輩。すぐに意気投合し、二人で作った幸せの時間と沢山の思い出は宝物。
彼が大学を卒業し、大手薬品関係の東京本社に就職し、その後も順調に交際は続いていた。
やがて私も大学を無事卒業、同じく東京の出版関係の仕事に就職が決まり、仕事もプライベートも順風満帆で、いつかは結婚し、暫くは子供を作らず共働き夫婦かな? なんて、あれこれと夢を膨らませていた。
――そんな矢先、大阪支社に彼の転勤が決まり……。金曜の夜、ミッドナイトバスに乗り、彼に会いに何度も通った。
何があっても色褪せない、固い絆。自信があった。二人の愛は永遠だって……。
彼が大学を卒業し、大手薬品関係の東京本社に就職し、その後も順調に交際は続いていた。
やがて私も大学を無事卒業、同じく東京の出版関係の仕事に就職が決まり、仕事もプライベートも順風満帆で、いつかは結婚し、暫くは子供を作らず共働き夫婦かな? なんて、あれこれと夢を膨らませていた。
――そんな矢先、大阪支社に彼の転勤が決まり……。金曜の夜、ミッドナイトバスに乗り、彼に会いに何度も通った。
何があっても色褪せない、固い絆。自信があった。二人の愛は永遠だって……。