GORIO-ゴリオ-
毛を失って引いた風邪は意外と酷く、3日間も寝込んで苦しむハメになり、私は毛を剃るという行為自体に抵抗を持つようになってしまった。
毛を失って得たものは酷い風邪だったという事実が私を打ちのめした。
毛深いのは嫌だ…
でも剃れない!
毛がフサフサした女子なんて嫌だ…
でも剃れない!
剃ればまた風邪を引くかもしれない。
風邪を引いて3日も寝込むなんて嫌だ。
でももし剃らなければ…
私はずっと毛深いままだ。
永遠にゴリコのままだ…
フォーエバーゴリコ!!
エターナルゴリコ!!
そのままでゴリコ!!
そんなのは嫌だ!!
フォーエバーゴリコというフレーズが頭の中をぐるぐると回る中、いつの間にか私は毛深いのに剃れないという矛盾に陥ってしまっていた。