びーだま

傷み

朔弥と出会って一週間が過ぎた…。

あたしはバイトの帰りに、朔弥の店に行った。

「杏ちゃーん!おかえりー!」

そう言って私を抱きしめたのは修さんだった。

「寂しかったよ~」

なんていいながら抱きついてきたこの人を、憎むことは出来なかった。

ガツッ!!

後ろから蹴りを入れたのは、朔弥だった。

「何してんの?」

そう言って、朔弥は修さんの首根っこを捕まえて、あたしから引き離した。

猫…?

「わりぃねぇ~?杏ちゃん!」

朔弥はそう言って、あたしに微笑んだ―

ヤバい―胸が痛い。
嫌…胃かな?

何か悪いの食べたかな?
なんて考えていると、高校生が店に来た。あたしは、帰ろうとドアに向かうと…

「杏ちゃん、ちょっと手伝って?」

と、朔弥に手を捕まれた。

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