【短】悲観的恋愛物語




そして次の日、学校で友達に言われた。


「緋芽機嫌いいねぇー。何かあった?」


「そ、そう!?別に何もないよ?」


明らかに動揺するあたしを、友達が見逃すはずがない。


「絶対何かあるでしょ!!教えてよ〜」


「え…たいしたことないよ?メル友ができたぐらい」


「メル友?どんな人?」


好奇心大盛な友達の、質問攻撃は止まらない。




「どんなって…良い人?だよ」


「まじ?男?カッコイイ?」


友達は興奮気味に聞いてくる。


「………不細工」


「は?不細工とメールしてんの?」


これには友達も驚きを隠せない様子。


「正確に言えば、顔は知らないの。でも顔がいいわけない」
< 22 / 60 >

この作品をシェア

pagetop