【短】悲観的恋愛物語
そして次の日、学校で友達に言われた。
「緋芽機嫌いいねぇー。何かあった?」
「そ、そう!?別に何もないよ?」
明らかに動揺するあたしを、友達が見逃すはずがない。
「絶対何かあるでしょ!!教えてよ〜」
「え…たいしたことないよ?メル友ができたぐらい」
「メル友?どんな人?」
好奇心大盛な友達の、質問攻撃は止まらない。
「どんなって…良い人?だよ」
「まじ?男?カッコイイ?」
友達は興奮気味に聞いてくる。
「………不細工」
「は?不細工とメールしてんの?」
これには友達も驚きを隠せない様子。
「正確に言えば、顔は知らないの。でも顔がいいわけない」