【短】悲観的恋愛物語
『ん〜?俺な、見た目ちょっと目立つらしくてさ、それで近付いてくる女いっぱいいるんだ。』


目立つ?近付いてくる女?

えっ…!?


「あなたモテるの?」


信じられない事実!!

ありえないぐらいの不細工じゃないの!?


『モテるってのは違うと思う。俺の見た目だけなんだよ、好きなのは。』


何でだろう…。

あたしまで心が痛くなる。




「そんなことないんじゃない?あたしはあなたの容姿を知らないけど、いい人だって思うよ?中身も全部好きなんじゃない?」


慰めの言葉なんかじゃない。

これは本当のあたしの言葉。


『ありがとう。でも実際そんな女いねぇよ。付き合っても、こんな人だと思わなかったって言われるし。』


「何?そう言われるぐらいの問題があるの?」
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