【短】悲観的恋愛物語
「はぁー…」


またため息をつくあたしに、友達が声をかけてきた。


「ねぇ最近どうしたの?誰かに恋でもしちゃった?」


ボーッとし過ぎて、一瞬何を言っているのか理解できなかった。


恋…?

……恋!?


「ち、違うっ!!恋とか…ないない!!」


我に返って、焦るあたしのかわいそうな弁解…。

分かりやす過ぎるよね…。




「……何でそんな真っ赤になって否定してんの?え…まじで!?」


友達は静かに言葉にした。


男を嫌ってたあたしに…まさかって感じの顔で。


けど、うれしそうに。


そんな笑顔に、あたしの心まで温かくなる。
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