【短】悲観的恋愛物語
その日の放課後。
あたしは一人で考えたくて、図書室の椅子に座ってボーッとしてた。
今日、メール送ってみようかな…。
でも何て送ろう?
好きだって意識しただけで、全然今まで通りにできない。
ある意味初恋だもんね。
困った…。
そんなとき……
ブブブブ
机の上で携帯のバイブがなった。
でもそれはあたしの携帯じゃない。
誰かの忘れ物…?
キョロキョロと辺りを見回しても、持ち主らしき人は現れない。
仕方なく、通話ボタンを押してみた。
「も…もしもし?」
恐る恐る口を開くあたし。