【短】悲観的恋愛物語
「えーと?」


返事のないあたしに、不思議な顔の和泉くん。


「あっご、ごめん!!これ…だよね?」


あたしは握っていた黒い携帯を渡した。


「おーこれ!!よかった…ありがとう♪」


カッコイイ人が笑うと、ビックリすることを初めて知った。


「…どういたしまして」


「あーお礼させて!!何がいい?」


「へ?」


どっかで聞いた言葉…。

てか、学校で携帯拾っただけだよ?




「え…いや、別に…いいよ?」


「そんなこと言わずに!!今携帯無くしたら、俺死んでたから♪」


すごくうれしそうな笑顔。


「そんなに大事なの?」


どうせ複数の女の子と連絡取るためなんでしょ?
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