【短】悲観的恋愛物語
教室につくなり、和泉くんがあたしのとこへやってきた。
「渡辺おはよっ」
「お…おはよう」
同じクラスのくせに、今までは全然関わりなかった。
だから急にあいさつされて、少しだけ緊張してしまう。
「何?元気なくないか?」
あたしの顔を覗き込む和泉くん。
「うん…ちょっとね。和泉くんは元気?」
あまりあたしの話をしたくなくて、和泉くんに聞いてみた。
「俺?俺も…落ち込んでるかも」
「え!?何かあったの?」
「好きな子からメール返ってこなくてさ」
「えぇ!?」
落ち込んでるってだけで驚いたけど、さらにその理由にも驚いた。
和泉くんからのメール、返さない子なんているんだ!!
やっぱりすごい美人の子なのかな?
普通の子なら絶対そんなことしないでしょ…まず間違いなく!!