【短】悲観的恋愛物語
「そんな驚くなよなー…傷付くだろ」


元気のない和泉くんの笑顔。


「ご、ごめん!!」


あたしはとりあえず急いで謝った。

すると、丁度担任の先生が現れた。


「席つけ〜」


先生の声で和泉くんは一言だけ残して、自分の席に戻った。


「じゃあ、また話そうな」




その言葉を聞いて思わず胸がドキドキ鳴るのが分かる。

あたしとまた話したいってことでしょ?

本当にビックリした…。


けど、あたし以上に周りの子は驚いたみたい。


「今の聞いた!?」


「聞いたっ!!何で?」


「どういうことよっ」


みんな先生の話なんてまるで無視。

あたし自身も、前の席の親友に問い詰めらるはめに。


「どういうこと!?」


いや、あたしが一番知りたいよ。
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