【短】悲観的恋愛物語
「女の子みんな、とか言ったら引く?」


「え?」


どこかで聞いたような言葉…。


「ひ、引かないよ!!そっかー。和泉くんモテるもんね」


「モテるわけじゃねぇの。暇つぶしに利用されてるだけ」


ふて腐れた様子の和泉くん。

モテることも悩みなんだね。

あたしには縁のない話だけど。




「みんながそんなわけじゃないと思うよ?だってさ、昨日初めて話したあたしにも、優しくしてくれるじゃん♪」


「…………」


「そういうとこが好きって子いっぱいいると思うな♪……って、ごめん!!好きな人いるんだったね」


思い出して急いで謝った。

モテたいわけじゃないんだよね!!


「まじでそんなこと言うんだ…」


和泉くんが何かボソッと喋った気がした。


「何か言った?」


「いや、何でもねぇよ?つか、それより朝…何があったわけ?」
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