【短】悲観的恋愛物語
「朝?……あー聞いてくれる?」


「俺でよければ」


あたしはゆっくりと話し始めた。

昨日のメールのこと。


「昨日メール送ったの。で、質問してみたんだ」


「うん」


「簡単な質問だと思ったんだけど、今は答えられないって言われた。あたしはもっと知りたいって思うけど、やっぱり相手は違うのかな…」


「…………」


「そう思ったら、メール返せなくなっちゃった…」


力無く笑ったあたしに、和泉くんは呟くように言った。




「そっか…」


「あたし…もうどうしたらいいか分かんないや」


「…その気持ち、相手に言ってみれば?渡辺の質問に答えられない理由が、あるのかもしれないじゃん」


「理由?」
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