【短】悲観的恋愛物語
断られるかと思ったけど、すぐに返事はきた。


『僕なんかでよければ。』


この人本当に良い人だなあー。

普通めんどくさくない?


てか、了承したってことは彼女いないのかな?

いや、待って…結婚とかしてないの?


あたしのわがままで誤解を生むわけにはいかない。

人の不幸は見たくないし。




「あの、失礼ですがおいくつですか?」


とりあえずこの人のこと、少しは知っておく必要がある…。


『16歳です。高校二年です。』


えっ嘘!?同い年!?

どうしよう…大人だと思ったからメールしようと思ったのに。

同い年の意見とか、意味あるの?


でも今更断るわけにもいかないか…。


「あたしも16です。驚きました。」


『本当ですか?しっかりした文章なので、大人の方かと思いました。』


いやいや…それはあたしの台詞でしょ。

この人何者!?


こうして、あたしに不思議なメル友ができた。
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