【短】悲観的恋愛物語
「次の授業何だっけ?」
「えーっと…」
教室に戻る途中も、たわいもない話をして歩いた。
「何あれ!!」
「どういうこと!?」
すれ違う人皆があたしたちを見てる。
うー…怖い。
「い、和泉くん…注目浴びてるんだけど」
小さな声で訴えると、ツーンとした態度で和泉が答えた。
「和泉くん却下。一也な」
「え…?」
驚いて見上げると、無表情のまま口を開いた。
「俺、ガキっぽいって言ったろ?こんな俺…嫌?」
ドキッ
「い、いや…そんなわけないじゃん」