Sales Contract
「わかった。
他に要望は?」
「たまには勉強疲れを癒してほしいな…?」
「あぁ、マッサージのこと?」
「うん。
でも性的な意味でのね」
そう言って勝也くんはにやっと笑った。
「バカ…」
「それで、返事は?」
「わかったわよ。
あたしだって欲求不満になったら困るし。
でも…勉強に差し支え無い程度にだからね」
「はぁい」
嬉しそうな勝也くんを見たら、顔がにやけそうになったので、焦って立ち上がった。
「デザート持ってくるね」
「じゃあ俺、コーヒー用意する」
そうやってはしゃぐ勝也くんは、いつもの幼い少年に戻っていた。