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「すぐ左に曲がった部屋に入ってください」
指示された部屋に入ると、見慣れない光景が広がっていた。
教科書の散らばった机、雑誌の山、アメリカのロックバンドのポスター…
全て自分とはかけ離れた世界のものに見えた。
「散らかっててごめんなさい。
これでも一応まだ片付いてる方なんですけどね」
背後から渡辺くんの声がした。
「いかにも大学生の部屋って感じね」
「小さいテーブルで悪いんですけど、適当に座っててください」
少し戸惑いながら、床に置かれたクッションの上に座った。