Sales Contract


勝也くんに帰りが遅くなることをメールし終えると同時に、彼が部屋に入ってきた。


「何か飲みます?」


「ううん、大丈夫。
それより、早く用件が聞きたいんだけど」


それを聞くと、彼はニヤっと笑った。
それがあまりにも怖くて逃げ出したくなった。


「何…?」


怖がるあたしを見て、面白そうに笑う彼。


「やだな、男の部屋に来るって、どういう意味か知らない年齢じゃないでしょ?」


ヤバい…
うっかり彼を信じたあたしがバカだったみたいだ。


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