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「受験のときは無駄に心細くなったり、落ち込んだり…体力以前に精神的にぼろぼろですから。
いくら何をやっても不安になる一方なんですよ。
どんなにあいつがタフに見えても、実際は千絵さんに甘えたいんだと思いますよ?」


甘える素振りなんて、ほとんど見せないけど。


「それなのに、こんな大事なときに男の家に遊びに来てるんだから…悲しくもなりますよ。
まあ、千絵さんは俺のこと男として見てないみたいですけど。秋元から見たらどうかのかなって」


「何か…怒ってる?」


「あんまり振り回すのはやめてやってくださいって話です」


振り回してるなんて自覚はなかったんだけど。


「うん…わかった。
相変わらず友達思いね」


「気持ちがよく分かるんで。
あいつには頑張ってもらいたいし」


まるで勝也くんのお兄さんみたいに、うれしそうな表情でそうつぶやいた。


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