Sales Contract
「勝也くん…?」
笑い声の方を見ると、当たり前だけど目がまだ半分しか開いていない勝也くんがいた。
「よかった、ちゃんと俺の名前呼んでくれて。
嫌な夢でも見た?」
「うん…
あたし…変なこと言ってた?」
「大丈夫、聞かなかったことにしてあげるから」
そう言われて、自分でも顔が赤くなるのがわかった。
「勝也くんが昨日あたしに変なこと言わせるから…」
「わかったわかった。
まだ起きるまで時間あるんだからもう少し寝たら?」
「うん」
言われたとおりおとなしく目を瞑ったら、勝也くんが髪を撫でてくれたのですぐ眠りにつくことができた。