Sales Contract
「じゃあ俺は、千絵さんのストレスを受けとめられる人になるよ」
「…どういうこと?」
目が点になりそうなくらい、今あたしは混乱している。
「具体的には何とも言えないけど…
とにかく期待しててよ」
バッチリ目を見られてそんなことを言われたから、勢いで頷いてしまった。
「それは…あたしが彼女の妹だから?」
「そんなことないよ。千絵さんのことがただ純粋に心配なの」
まさか10歳年下の男の子に心配される日がくるとは思わなかったな。
「ありがとね」
それを聞いて彼は満足そうだった。