【短】となり
僕は、井上 潤。
クラスでも割とうるさいグループにいる。
彼女と違って、いつも周りに人はいる。
時々だけど、こっちを見ているような気がする。
ほら、また。
視線を感じて有沢の方を向くと
直ぐに視線はしたに向いてしまう。
なんで、有沢がこっちを見ているのかはだいたいの検討はついている。
それは、
「なあ、潤‼今日の合コンはお前も参加しろよな!?」
ガッ、と俺の肩を抱き寄せる男。
松村 祐樹。
俺の幼馴染でグループのリーダーみたいなやつ。
こいつは頭もいい、スポーツ万能で、それに加えて顔も良い。
王子様って影で呼ばれてるし。
そんな男に、有沢は恋をしてるんだと思う。
あんな地味な子に気に入られるなんて、すごいやつだな。
最初の興味心はここから始まった。