主婦ミラ子は考える
«ミラ子と洗濯機編»


ミラ子家の洗濯機はドラム式ではなかった


ミラ子はドラム式に憧れていた


早よドラム式にしたいなぁ…


そんな事を考えながらミラ子は普通の全自動洗濯機の蓋を開ける


するとー…


『はい、ど~も~全自動洗濯機のけんちゃんでーす!えっ?普通、そこはぜんちゃんやろって?』


蓋を閉めた


けれど、洗濯は溜まっていた。しない訳にはいかない


「しゃあない、開けるか…」


パカッ


『勘弁してーや
僕、めっちゃええ仕事するで。つーか、早よ洗濯もん入れてや~』


「てゆーか、誉めてよ」


『焦らない、焦らない
欲しがり屋さんやなぁ自分』


イラッ


乱暴に洗剤と柔軟剤をいれるミラ子


おまかせコース
ピッ!


「よっしゃ~、任せとき!僕が洗うからには真っ白やで~、何もかも真っ白~、ミラちゃんのピンクのパンテ…」


ドカッ


ミラ子は洗濯機に蹴りを入れた


それっきり、洗濯機はしゃべる事はなかった







ピーッ
ピーッ
ピーッ


洗濯終了だ


ミラ子が洗濯機に向かうと


『僕、姐さんの男らしいとこに惚れました。一生、洗濯もん回します。回して回してグルグル~あれ、あれ?目が回るぅ~』


「もうええわっ!!」


ミラ子はもう1つ蹴りを入れた






はあ~
どいつもこいつも…


ヨシッ


次はお料理や!






と言う訳で…
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