小悪魔と言われてでも
小悪魔と言われてでも
人気歌手の葉月リナ。
ミリオンセラーによって溺愛する社長、従順なマネージャー、私はそんな彼らのおかげで、天狗になっている。

彼氏は若手俳優の祐士。彼も売れっ子なので、逢うときはひっそりと。密会。

「ね、次はいつ逢う?」

「三日後、十二時くらいなら。そっちは空いてる?」

私はマネージャーにスケジュールを確認してもらう。
OK、とマネージャーが指でサインを作った。

「いいわよ、十二時で」

私は弾んだ気持ちで電話を切る。
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