甘い毒【TABOO】
甘い毒
「彼氏、怒らない?」
 緊張している私を見て、ヨシトがくすりと笑う。
 お酒で曇った頭と、熱のあがる身体を持て余しながら私は、ベッドの上でもステージの上でも、彼の笑顔は同じだなあと場違いなことを考えるのが精いっぱいだった。


「そんなこと……今言わなくても」
 ヨシトの言葉に今更ながら背徳感がこみ上げてきた。

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