イジワル男子の愛情表現


それなのに、

やっぱり真由美ちゃんの方がいい

なんて言われて

振られたらどうしよう


と考えてしまう。


こんな自分…嫌だよ…。

目から溢れ出しそうな涙を止めようとしている時


ガラっと音を立ててドアが空き


「あれ、一人?」

部活の格好をした田中くんが入って来た。


慌てて涙を拭いて


「うん」

とバレない様に返事をすると


田中くんは静かに言った。


「だからやめとけば良かったのに」

< 159 / 324 >

この作品をシェア

pagetop