イジワル男子の愛情表現


そう言い終わると田中くんはすぐに出ていった。


たぶん、

これは私の予想だけど
もしかしたら

田中くんには篠が来るのが見えてたのかもしれない。


だから、わざと私にあんな事を言ったんじゃないかなって

そう思った。

2人だけになってしまった教室は静まり返っていた。


そして、先に言葉を溢したのは篠だった。

「本当だよな…」


??

「田中の言う通りだ

泣かせてごめん…。」


篠は下を向いてそう言うけど

何故か私と距離をとっていて

近づこうとしない。




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