イジワル男子の愛情表現


しかしー。


「危ないっ!」


真由美の叫び声とともに俺は倒れて


目の前が真っ暗になった。



少しの痛みと共に薄目を開けると


「痛いっ…」

そう言いながら目を押える真由美の姿があった。


「真由美…大丈夫…」


じゃない。


真由美の側に落ちていた硬い野球ボールが目に直撃したんだ。


ぱっと見て分かる状況でも

今の俺には何も考えられ無かった
< 204 / 324 >

この作品をシェア

pagetop