イジワル男子の愛情表現
俺は真由美を病院まで連れていって
診察が終わるのを待っていた。
俺は怪我をしていない。
それは、真由美が俺の事を守ったからであり
本来は俺が怪我をしていたはずだ。
医師からどうぞと言われ
真由美のいる病室に入ると
目に眼帯をつけた真由美がいた。
「涼太?」
視野を半分奪われて、確かめるように尋ねる真由美
「真由美…俺、」
「左目の視力低下だって。
涼太が思ってるほど重症じゃないよ」
何故だかほっとは出来なかった。