イジワル男子の愛情表現


俺は真由美を病院まで連れていって


診察が終わるのを待っていた。


俺は怪我をしていない。


それは、真由美が俺の事を守ったからであり

本来は俺が怪我をしていたはずだ。


医師からどうぞと言われ
真由美のいる病室に入ると

目に眼帯をつけた真由美がいた。

「涼太?」


視野を半分奪われて、確かめるように尋ねる真由美


「真由美…俺、」


「左目の視力低下だって。


涼太が思ってるほど重症じゃないよ」


何故だかほっとは出来なかった。







< 205 / 324 >

この作品をシェア

pagetop