イジワル男子の愛情表現


そんな泣きそうな顔すんな


俺の決心が揺らぐだろ?


「嘘だよね…?

だって、初めてだって

キスだって、好きって言うのだって…」


茉奈の目は泣きそうで、でも俺がさっきの言葉を


冗談にしてくれると

信じている眼差しだった。


「ああ、あの嘘信じたの?

お前にだけなわけねぇじゃん

そんなん誰にでも言えんだよ


本当純粋だねぇ。

なんならもう1回キスしてやろうか?」


鼻で笑うことも含めて演技する。


俺の事嫌いになればいい。




< 212 / 324 >

この作品をシェア

pagetop