イジワル男子の愛情表現


!!

俺はとっさに倒れ込む茉奈をぎゅっと受け止めた

背中に鋭い痛みが交じる


「っぶねー…。怪我ねぇか?」

俺がそう聞くと、
コクンと頷く茉奈を見て安心した

「ごめん、ありがとう」

こんなに近くで茉奈に触れるのは久しぶりだ。

ドキドキと鳴るうるさい心臓も、

久しぶりすぎて驚いてるようにも感じる。


「私…っ、篠の事諦めたくない!!」

茉奈は突然そう言った。


俺の事を好きでいるって事は、

その分茉奈が辛い思いをするということ


それだけは、駄目なんだ。

幸せにずっと笑っていてほしいから


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