イジワル男子の愛情表現
「側に居たって
好きな奴が別の奴を見てるのは
辛い。そうじゃないのか?
だったらさ、そいつのために
いや、自分のために離して上げるべきなんじゃないのか?」
田中は冷静に言った。
「自分の為に離す?
そんなの全然意味が分かんない。
だいたい、あんたには関係ないでしょ!」
真由美はそう言って教室を出ていった。
田中の言葉が伝わったか、伝わってないかは分からない。
しかし、
真由美の目には確かに涙が流れていた。