イジワル男子の愛情表現


篠の幸せが真由美ちゃんといる事なら

それを祝福してあげたい


ううん。
祝福なんてきっと無理だ…


2時間たった頃


来ない

本気でそう思った。


嫌いな奴からの手紙

よく考えてみればわざわざ来るはずがない

なのに―。

いつまでも期待している自分がいた


好きだった頃、篠はいつも来てくれた

困った時も助けにかけつけてくれて、心の中で

篠の名前を呼ぶと


目を開ければいつも目の前に篠がいた。

ねぇ。

今日は来てくれないの…?

「篠…っ。」









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