最強な少女

私達は書斎室に行った


そして


「フランス楽しかったか?」


『何、その手』


親父が目をキラキラさせながら手を差し出してくる


「え、お土産に決まってるじゃん」


うわっ、当然でしょみたいな感じで言って来る


『ないよそんなもの。ある訳ないじゃん。欲しいなら自分で買って来い』


自家用飛行機ですぐ行けるでしょ


「お土産の意味ないじゃん―」

泣き真似してるよこのおっさん

いい歳のくせに

キモいんだよ


私は内心で悪態をついていた



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