河の流れは絶えず~和泉編~
、、、、、今から思い返せば、赤面のいたりな訳だが、その前からの出来事が俺を止めさせなかった。

偶然とは言え、まさしく彼女が俺の腕の中にいた。

あの暗闇で女と二人、何もなくいられる男がどれだけいるのか。

しかも、惚れた女が腕の中にいるんだぜ?

誰でも理性は跳ぶと思う。

、、、、、欲しかった、本当に。

暗闇でも彼女の顔はわかった。

そして、、、、、彼女に口付けた。

「!!」

ほんの少しの間だった。

でも、あの柔らかな感触は更に俺を惑わせ、本当に押し倒してしまいそうになったので、慌てて離れた。
< 100 / 183 >

この作品をシェア

pagetop