河の流れは絶えず~和泉編~
「待ってくれ」

「え?」

「君の言いたいことはよくわかったよ。でも、君の気持ちに応えることはできない。」

「え?」

そう言った彼女の顔はさっきの華やかな表情とは打って変わった醜い表情だった。

「それは、やはり、あの方が、、、。」

「あの方?」

、、、、、何を言ってるんだ、この女。

「わたくしの学校に通う沢さんという方とあなたがきぬたやへ入ったという噂を聞いていますわ。あの方のことを」
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