河の流れは絶えず~和泉編~
「それを君に答える必要はない。」

ぴしりと言った。

はっきり言ってこの子には関係のないことだ。

「なぜですの?二度も手紙を出してまであなたの気持ちが知りたかったのに。わたくしを見てはくださらないのですか?」

今日名前を知った子をすぐ好きになれなんて言う方がどうかしていると思うが。

でも、気持ちはわからなくもない。

ついこの間まで俺も同じようなものだった。

それでも、彼女の気持ちに応えることはできない。
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