河の流れは絶えず~和泉編~
しかし、、、。

さっきのあの女のあの顔はなんだったんだろう。

俺を待っていたときの凛とした態度から一変してとても気味の悪い目つきをした。

あの目は飯塚のそれとよく似ていた。

とするなら、彼女も飯塚に似て傲慢な自尊心ばかりが強い人間なのだろうか。

なぜかさっきからずっとそのことが気になっていた。

気のせいだろうか?

つらつら考えながら扇やへと足を運んだ。

大概、俺のほうが先に店に上がっていることが多いので、ぼうっとしているのももったいなく感じ、俺も自分の勉強をここですることにした。
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