河の流れは絶えず~和泉編~
気がつけば、太陽の日差しは茜色になっていた。

かれこれもう3,4時間は勉強していただろうか。

「もう、ほとんど文句なしと言っていいかなあ?」

今日書き記したところを見ながら言った。

俺の隣で、自分のノートを覗き込みながら、

「そうですか?なんだかまだ不安なところもあるんじゃないかと」

と言ってきた。

他の科目と違って用心深くなっている。

「どこ?」

とノートを見せると、

「あ、はい。ここなんか」

と指し示す。
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