河の流れは絶えず~和泉編~
両腕を揺すぶられて、視線が揺れる。

「お、おばさん!ちょっと待ってよ!言うから、言うからさ!おばさん、沢医院知っているだろ?」

言った瞬間、揺すぶりがピタッと止まる。

「え?、、、え?沢医院?うん、知ってい、、、、。え?ってことは、なんだい、たしかあそこは浩ちゃんの友達の家だったはずだよね?たしか」

「林太郎。」

とおばさんに助け舟を出してやる。

「そうそう!!林太郎君ちだよねぇ。林太郎君にはたしか妹さんがいて、、、、。もしかして、林太郎君の妹さんかい?」

そう言って俺を見るおばさんの目は確信と確認の半々が宿っている。
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