河の流れは絶えず~和泉編~
「そばにいて、、、。」

と。

それを聞いた瞬間、俺の腕は彼女を抱きしめた。

「大丈夫だよ。」

彼女を安心させたくてそう呟く。

しかし、それさえも今の彼女には耳に入っていないように思う。

雷はますます激しくなってゆき、

「きゃあああ!!!いやあこわい!!」

「離れちゃいや!」

「もっとそばにきて!」

だの、、、。

俺からしたら、堪らない台詞をぽんぽんと投げてくる。
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