河の流れは絶えず~和泉編~
そんな彼女が堪らなく好きだ、と思う。

そう思うと自然に腕に力が入ってしまう。

雷も雨もますます強くなり、彼女を濡らしたくなくて、包み込むように抱きしめる。

彼女の柔らかさ、重みが俺を惑わせ、彼女から放たれる彼女の香りが俺の気持ちを誘う。

今、きっとここにいるのは俺たち二人だけで、いや、誰かが見ていたとしても構わなかった。

抱きしめ続けているうちに俺の心の鍵は開いてしまった。

「、、、、、もう、我慢できそうにない。」
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