河の流れは絶えず~和泉編~
そう、口をついて出たときには、もう雨も小降りにな始めていた。

でも、それとは真逆に俺の想いは溢れ出して止まらない。

「試験が終わるまでなんて、待てない。夏葉」

そのとき、初めて彼女が顔を上げた。

彼女の目を見つめ、高鳴る胸の鼓動に負けないように、一番言いたかったことを口にした。

「俺は、、、、俺は、君が、好きだ」

「!!!」

「誰にも渡したくない。、、、、、君が好きだ」
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