河の流れは絶えず~和泉編~
みっつ
梅雨前の空は夏を思わせるように暑く、日の光が肌に痛く感じられた。
日陰を縫うようにして歩き、暑さを避けていても、しばらくすると汗ばみ始めてきた。
あの、線路沿いの道には日陰らしいものがひとつもなく、待つ場所を変えておくべきだったと、今になって後悔した。
もし彼女が早く来ていたら、あそこで待ちぼうけを喰らわせることになる。
それだけは避けないと、と尚一層、足が速まった。
彼方から見ればあの場所にはまだ彼女の姿はなかった。
ホッとして歩みを緩めた。
と同時に、一気に汗が噴き出してきた。
日差しは尚一層強くなってゆく。
日陰を縫うようにして歩き、暑さを避けていても、しばらくすると汗ばみ始めてきた。
あの、線路沿いの道には日陰らしいものがひとつもなく、待つ場所を変えておくべきだったと、今になって後悔した。
もし彼女が早く来ていたら、あそこで待ちぼうけを喰らわせることになる。
それだけは避けないと、と尚一層、足が速まった。
彼方から見ればあの場所にはまだ彼女の姿はなかった。
ホッとして歩みを緩めた。
と同時に、一気に汗が噴き出してきた。
日差しは尚一層強くなってゆく。