河の流れは絶えず~和泉編~
本来頼んだものは、てんぷらそばといなりずし、おにぎり(味噌汁と漬物がつく)これだけのはずだったが、それに加えて煮魚、冷奴、青菜のおひたし、出し巻きが付いてきた。

「でも、美味しそうに炊けてますよ、どれも。」

と料理を見ながら彼女が言うので

「うん。ここの飯がやっぱり一番うまいんだよな。だから、君をここへ連れてきたかったんだ。」

と返せば、彼女はうれしそうに、

「いただきます。」

と手を合わせ、早速食べ始めた。

「おいしい~!」

びっくりして言う。

「だろ?」

と、俺も思わず相槌が出た。
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