河の流れは絶えず~和泉編~
「お参りに来ています、と言うね。」

と合いの手を取ると

「本当なら、そんな言い訳する必要ないし、したくないんだけど。」

と窓の外を見た。

何か不満そうな感じだ。

言い回しがよくなかったのか、とも思ったが気を取り直して、

「よし!さあ、行きましょうか?時間がもったいない。」

と彼女に手を差し出した。

すこし、躊躇した様子だったが、受けてくれた。

階段を下りる前に、これから起こるであろうことが容易く予想できたので、彼女に話した。

「まわりの奴らは気にしないでいいよ。何か言ってくる奴もいるだろうけど、君は何も言わなくていい。大方は俺に対するやっかみだから。、、、、君は僕が守るから。」

彼女はえ?という顔をしていた。

まだ、理解できていないみたいだ。
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