河の流れは絶えず~和泉編~
飯塚から離れるためがまずひとつと、その場の流れで、彼女の肩を抱いて出て行った。

あのときの感触、、、。

細いと思っていたのだが、実はふくよかな体の重みというのか、それを俺の体半分と左腕がしっかりと感じていた。

他の奴らに見栄を切りながらも、俺の中で異常な興奮が沸き起こって、自分でも足を止めることができなかったからだ。

「多分、ああいう奴らはこれから増えていくと思う。俺が君と一緒なのを見たから、射程距離に入ると勘違いして来るよ。沢さん、気をつけてね。」

「気をつけるって何をですか?」

あれ、まだわかっていないのかな?

、、、、、自分の置かれた状況が。
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