河の流れは絶えず~和泉編~
扇屋の戸を開けるとお女中が、

「いらっしゃいまし」

と声を掛けてくれた。

中はちょうど昼時ということもあり、客はほとんどいなかった。

「おかみさんは?」

「いま、呼んでまいりますね。」

そう言って奥へ消えた。

ほどなくして、おばさんがやって来た。

、、、、、俺を見て、満面の笑みである。
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