河の流れは絶えず~和泉編~
廊下で立ち止まり、なんと言って部屋に入るか考えた。

、、、、、、、、、、、、いっこうに出てこない。

そうこうするうちに階下から人声がしてきたので、慌てて歩を進めた。

襖の前まで来て、軽く深呼吸をした。

この向こうに彼女がいるんだ、そう思うと期待で胸がどくどくと波打つのがわかる。

どうする?どうするよ、俺?

え~い、ままよ!!

「あんみつおもちしましたぁ。」

、、、、、何となく、こ、声が裏返ったような気がした。

「よその部屋の間違いじゃあないですか?」

うわっ、すごい切り返しだ。
< 80 / 183 >

この作品をシェア

pagetop